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洋書を主とした読書&映画の感想(ネタバレしてます)が中心の、自分用のメモです。
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ジョン・マルコヴィッチが、CNNの"Revealed"で取り上げられていました。
"The Infernal Comedy"もちょっと見られます。
(下のビデオはパート1。3まであります)



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今更ながら、去年の夏の話なんですが……。
ジョン・マルコヴィッチの舞台"The Infernal Comedy"を観ました!





これは実在の連続殺人犯、オーストリアで女性ばかりを殺したヨハン・"ジャック"・
ウンターヴェーガー
の独白+彼に絡む女性たちをソプラノ二人が演じ歌う、という舞台劇。
世紀末頃のお話?かと、なんとなく思っていたのですが、実は現代の話。

ジャック・ウンターヴェーガーは1950年ウィーン人の母とアメリカ人GIのあいだに生まれ、
父親を知らずに育ち、25歳のときに殺人罪で無期懲役(=25年の服役、15年以降は
仮釈放の可能性あり)を言い渡されました。でも獄中で自伝やら詩やらを書いたりする
うちに有名になり、16年目の1990年に著名な知識人の嘆願もあり釈放。

まあでも連続殺人犯の例に漏れず殺しは止めないんですよね~。釈放された年には
オーストリアで娼婦6人を殺し、雑誌社に雇われてロサンジェルスの犯罪について
取材旅行に行ってるあいだも3人殺してしまう。(赤線地帯の警察のパトロールにまで
同行してるのに。あくまで取材で仕事中なんだから、少しは自重しようよ~って感じだけど)
で結局、他に容疑者もいないし、いつも手口が同じで、どうも彼が怪しいということで
警察の監視がつくようになり、逮捕されそうになると、ガールフレンドを連れてアメリカに逃走。
でも92年にマイアミでつかまって、オーストリアで(釈放の可能性なしの)終身刑を言い渡され、
その晩首をつって自殺。

……という話を、オーストリア訛り(お手本はシュワルツェネッガー州知事?)な英語で
マルコヴィッチが飄々と、時に客席の女性を誘惑しつつ語るわけです。
マルコヴィッチ様、全然ハンサムじゃないし、殺人犯役で危ない人を演じてるって
わかってるのに、セクシーオーラ全開でした(笑)劇場内の女性客全員の心を
鷲掴みだったのではないかと(笑)
二人の歌手Aleksandra ZamojskaとLaura Aikinは、すがりつかれたり、首を絞められたり
(下着で首を絞めるのが手口だったので)でごくろうさま~という感じだったけど、
ちゃんとオケつきで歌が入るのですごく良かった~!


それにしても本物のウンターヴェーガー。殺しを続けているあいだも、
彼女がいたっていうのがすごい。本当に気がつかなかったの??殺人犯と
付き合うなんて危ないと、危機感はなかったのか??とつい思うんですが。
でもOJが武装強盗容疑で逮捕されたときのAC360で、あんな事件を起こした
人なのに彼女がいる(しかも彼を庇っている)なんて信じられない風の
アンダーソンに、ジェフ・トゥービンが「こういう人って、実際会ってみるとすごく
魅力的だったりするんだよ。きみ(AC)もぼくも、彼に会えば魅惑されちゃうん
じゃないかな」と言っていたけど、そんな感じだったのかなぁ。
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