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洋書を主とした読書&映画の感想(ネタバレしてます)が中心の、自分用のメモです。
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Sushi for Beginners
Marian Keyes

 アイルランドを舞台にリサ、アッシュリング、クロダの三人の女性を中心に物語りは進む。

 リサはロンドン在住のファッション雑誌の編集長。次はニューヨークに転勤して、さらに有名な雑誌の編集長に昇進するつもりだったのに、アイルランドに飛ばされて、新しい女性誌を作るよう言われて落ち込む。

 アッシュリングはアイルランドで地味~な主婦向け雑誌社に勤めていたが、適当に書いた記事が問題になってクビになってしまう。準備良く気の利きすぎる性格が幸いして、運良くリサの元に転職が決まるが、なぜかリサからは疎まれてしまう。

 クロダはアッシュリングの幼なじみで、専業主婦。ハンサムでやさしい夫、二人の子どもと素敵な家に住んで、人もうらやむ生活をしているが、本人は物足りなくて不満たらたら。再就職も考えるが、地味なお茶汲み&コピー役の仕事しか見つからない。


 Marian Keyesは以前エッセイ集を読んだことがあるだけで、小説を読むのはこれがはじめてでした。彼女は「インスピレーションが沸くのを待っていたら、いつまでたっても書けないので、ノルマを決めて毎日とにかく書き進める」とエッセイで言っていましたが、まさにそういう感じのストーリー。特に大きな流れもなく、登場人物の日常生活描写がひたすら続く。ある意味すごいリアルなんだけど、そのリアルさ加減が、特に親しくもない知り合いの日常生活を延々と聞かされてるような感じ。

 他人を蹴落としてでも這い上がってきた、意地悪なリサは、有名誌を離れてしまえばファッション業界に個人的影響力もなし。アッシュリングはタロットカードやラッキー仏陀の像に運を求める(その理由は段々に明かされるんだけど、とってつけたような印象)。クロダは専業主婦なのに料理も掃除もせず、子どものしつけさえできてない、と読んでてむなしくなりました。別に深い人生の意味とかを追求してくれとは思わないけど、登場人物がどれも方向性もなくさ迷ってるだけっていうのは、なんだかな~。
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