The Life of Reilly
(Paul Burke)
ショーンはロンドン在住。音響エンジニアだったのが、持って生まれた豊かな
低い声を活かして、CMなどのナレーターに転進して売れっ子に。ルーシーは
雑誌記者…だったのが、「下院議員に立候補して、選挙を実体験」という
企画取材をしたら、うっかりベテラン議員を破って当選してしまう。
で、その気もないのに政治家に転進せざるを得ないはめに。
そんな二人が出会ってからのお話。
「理想の相手に会うのが10年遅すぎたら?」という、表紙のキャッチコピーから
想像したのと、ちょっと違う展開でした。っていうか、冒頭の少年時代のショーンが、
ある日目が覚めたら、一夜にして変声期を迎えて、バリー・ホワイトみたいな低音に
なっていた、というところから、成長するまでの過程+ルーシーの部分はクスっと
笑えて面白かった。…のに、二人が出会ってから一気に下り坂でした。
二人を妨げるものがなさすぎというか、ショーンは「全てにおいて運が良い」とは
言っても、余りにも悩みも罪悪感もない(→展開からして、てっきり離婚済みかと
思ってたのに、妻子とはただ別居中なだけだって、後半にやっと気がつく始末←)のも、
ルーシーがショーンのアイディアを躊躇いもなく鵜呑みにして満足してるのも、
物足りなさすぎる……。あとショーンの部分に、やたら固有名詞が連発されてたのが
うざかったです。イメージしやすいよう配慮したつもりかもしれないけど、
物で自分を定義する人みたいで、小物に感じてしまったというか。
スラスラ読めるんだけど手応えが足りず、読者層はどこら辺を狙っているんだろう?
という疑問が始終渦巻きつつ読んだ作品でした。
(Paul Burke)
ショーンはロンドン在住。音響エンジニアだったのが、持って生まれた豊かな
低い声を活かして、CMなどのナレーターに転進して売れっ子に。ルーシーは
雑誌記者…だったのが、「下院議員に立候補して、選挙を実体験」という
企画取材をしたら、うっかりベテラン議員を破って当選してしまう。
で、その気もないのに政治家に転進せざるを得ないはめに。
そんな二人が出会ってからのお話。
「理想の相手に会うのが10年遅すぎたら?」という、表紙のキャッチコピーから
想像したのと、ちょっと違う展開でした。っていうか、冒頭の少年時代のショーンが、
ある日目が覚めたら、一夜にして変声期を迎えて、バリー・ホワイトみたいな低音に
なっていた、というところから、成長するまでの過程+ルーシーの部分はクスっと
笑えて面白かった。…のに、二人が出会ってから一気に下り坂でした。
二人を妨げるものがなさすぎというか、ショーンは「全てにおいて運が良い」とは
言っても、余りにも悩みも罪悪感もない(→展開からして、てっきり離婚済みかと
思ってたのに、妻子とはただ別居中なだけだって、後半にやっと気がつく始末←)のも、
ルーシーがショーンのアイディアを躊躇いもなく鵜呑みにして満足してるのも、
物足りなさすぎる……。あとショーンの部分に、やたら固有名詞が連発されてたのが
うざかったです。イメージしやすいよう配慮したつもりかもしれないけど、
物で自分を定義する人みたいで、小物に感じてしまったというか。
スラスラ読めるんだけど手応えが足りず、読者層はどこら辺を狙っているんだろう?
という疑問が始終渦巻きつつ読んだ作品でした。
PR
この記事にコメントする