Parasite Positive (Peeps)
(Scott Westerfeld)
ニューヨークの大学で学ぶために、テキサスから引っ越したばかりの頃、バーで
会った女の子と一夜を過ごしたカル。実はそこで「ヴァンパイア」になってしまう
ウィルスをうつされて、気づかぬあいだに他の女の子たちも感染させてしまう
(キスしただけで感染するので)。幸い発症はしなかったが、秘密裏に
「ヴァンパイア」を捕獲・治療する組織の一員となり、元カノたちを追跡しはじめるが…。
というあらすじは面白そうだったのですが、主人公が若すぎ(19歳)なのに
まずちょっとがっくり。ホラーな雰囲気は好きだったけど、結局若造若者が
主人公ということは→かわいい女の子が絡んできて~云々←みたいな流れに
なるんですよね~。で、ストーリーの方は、なんかスケールの大きい展開になってきちゃって
「??」でした。シリーズものの1作目でまだ続きがあるみたい。
一章ごとにパラサイトする虫やら微生物やらの話が挿入されるのは、面白かったし
調べものが大変だったろうな~と感心しながら読みましたが、そういうのがニガテな
人にはちょっとつらいかも。
ところで、私が手にした版は"Parasite Positive"というタイトルだったのですが
これはイギリス/ヨーロッパ向けだけ?? 他では"Peeps"というタイトルに
なっているようです。
(Scott Westerfeld)
ニューヨークの大学で学ぶために、テキサスから引っ越したばかりの頃、バーで
会った女の子と一夜を過ごしたカル。実はそこで「ヴァンパイア」になってしまう
ウィルスをうつされて、気づかぬあいだに他の女の子たちも感染させてしまう
(キスしただけで感染するので)。幸い発症はしなかったが、秘密裏に
「ヴァンパイア」を捕獲・治療する組織の一員となり、元カノたちを追跡しはじめるが…。
というあらすじは面白そうだったのですが、主人公が若すぎ(19歳)なのに
まずちょっとがっくり。ホラーな雰囲気は好きだったけど、結局
主人公ということは→かわいい女の子が絡んできて~云々←みたいな流れに
なるんですよね~。で、ストーリーの方は、なんかスケールの大きい展開になってきちゃって
「??」でした。シリーズものの1作目でまだ続きがあるみたい。
一章ごとにパラサイトする虫やら微生物やらの話が挿入されるのは、面白かったし
調べものが大変だったろうな~と感心しながら読みましたが、そういうのがニガテな
人にはちょっとつらいかも。
ところで、私が手にした版は"Parasite Positive"というタイトルだったのですが
これはイギリス/ヨーロッパ向けだけ?? 他では"Peeps"というタイトルに
なっているようです。
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The Secrets of Love
(Rosie Rushton)
ジェーン・オースティンの小説が、現代が舞台だったとしたら?という、YAの作品。
これは「分別と多感」の現代版です。
ティーン向けにオースティンを語り直した作品を想像していたのですが、思ったよりも
ちょっと軽い感じ。でも同時にちょっと、言葉使いが重いのかな? 会話のテンポが
いまいちに感じたのは、作者の想像するティーンの言葉が時代とずれているのかも。
Rushtonは他のオースティン作品も手がけているので、とくに(やっぱり)
「高慢と偏見」がどう料理されているのか興味あります。「ノーサンガー・アベイ」も
面白いかも?機会があったら読んでみたいです。
(Rosie Rushton)
ジェーン・オースティンの小説が、現代が舞台だったとしたら?という、YAの作品。
これは「分別と多感」の現代版です。
ティーン向けにオースティンを語り直した作品を想像していたのですが、思ったよりも
ちょっと軽い感じ。でも同時にちょっと、言葉使いが重いのかな? 会話のテンポが
いまいちに感じたのは、作者の想像するティーンの言葉が時代とずれているのかも。
Rushtonは他のオースティン作品も手がけているので、とくに(やっぱり)
「高慢と偏見」がどう料理されているのか興味あります。「ノーサンガー・アベイ」も
面白いかも?機会があったら読んでみたいです。
Oscar Wilde and the Candlelight Murder
(Gyles Brandreth)
ある晩オスカー・ワイルドが、ある人との約束に現われると、そこには蝋燭の明かりに
照らされた、血にまみれた全裸の別の知人の死体が横たわっていた。ショックの余り、
なにもせずそこを立ち去り帰宅したワイルドが、翌朝再び現場を訪れると、死体は消え、
事件の証拠となるようなものは何一つ残っていなかった。通報しても警察は乗り気ではなく、
ワイルドは友人とともに独自に謎解きに乗り出すことにする。
オスカー・ワイルドがホームズ、友人でやはり作家のロバート・シェラードがワトソン役で
展開する架空の探偵小説。同時代人のコナン・ドイルも絡んできたりして、この時代の
雰囲気を漂わせてるのが面白かったです。オスカー・ワイルドってこんな人だったのかもな~、
と思いつつ、作者は知識と(自慢の?)ウィットをひけらかしたかったのもあるのかも…とも
思えましたが。犯人は途中で目星がついちゃいましたが、独特のゆったりした展開が
心地よかったです。
(Gyles Brandreth)
ある晩オスカー・ワイルドが、ある人との約束に現われると、そこには蝋燭の明かりに
照らされた、血にまみれた全裸の別の知人の死体が横たわっていた。ショックの余り、
なにもせずそこを立ち去り帰宅したワイルドが、翌朝再び現場を訪れると、死体は消え、
事件の証拠となるようなものは何一つ残っていなかった。通報しても警察は乗り気ではなく、
ワイルドは友人とともに独自に謎解きに乗り出すことにする。
オスカー・ワイルドがホームズ、友人でやはり作家のロバート・シェラードがワトソン役で
展開する架空の探偵小説。同時代人のコナン・ドイルも絡んできたりして、この時代の
雰囲気を漂わせてるのが面白かったです。オスカー・ワイルドってこんな人だったのかもな~、
と思いつつ、作者は知識と(自慢の?)ウィットをひけらかしたかったのもあるのかも…とも
思えましたが。犯人は途中で目星がついちゃいましたが、独特のゆったりした展開が
心地よかったです。
The Life of Reilly
(Paul Burke)
ショーンはロンドン在住。音響エンジニアだったのが、持って生まれた豊かな
低い声を活かして、CMなどのナレーターに転進して売れっ子に。ルーシーは
雑誌記者…だったのが、「下院議員に立候補して、選挙を実体験」という
企画取材をしたら、うっかりベテラン議員を破って当選してしまう。
で、その気もないのに政治家に転進せざるを得ないはめに。
そんな二人が出会ってからのお話。
「理想の相手に会うのが10年遅すぎたら?」という、表紙のキャッチコピーから
想像したのと、ちょっと違う展開でした。っていうか、冒頭の少年時代のショーンが、
ある日目が覚めたら、一夜にして変声期を迎えて、バリー・ホワイトみたいな低音に
なっていた、というところから、成長するまでの過程+ルーシーの部分はクスっと
笑えて面白かった。…のに、二人が出会ってから一気に下り坂でした。
二人を妨げるものがなさすぎというか、ショーンは「全てにおいて運が良い」とは
言っても、余りにも悩みも罪悪感もない(→展開からして、てっきり離婚済みかと
思ってたのに、妻子とはただ別居中なだけだって、後半にやっと気がつく始末←)のも、
ルーシーがショーンのアイディアを躊躇いもなく鵜呑みにして満足してるのも、
物足りなさすぎる……。あとショーンの部分に、やたら固有名詞が連発されてたのが
うざかったです。イメージしやすいよう配慮したつもりかもしれないけど、
物で自分を定義する人みたいで、小物に感じてしまったというか。
スラスラ読めるんだけど手応えが足りず、読者層はどこら辺を狙っているんだろう?
という疑問が始終渦巻きつつ読んだ作品でした。
(Paul Burke)
ショーンはロンドン在住。音響エンジニアだったのが、持って生まれた豊かな
低い声を活かして、CMなどのナレーターに転進して売れっ子に。ルーシーは
雑誌記者…だったのが、「下院議員に立候補して、選挙を実体験」という
企画取材をしたら、うっかりベテラン議員を破って当選してしまう。
で、その気もないのに政治家に転進せざるを得ないはめに。
そんな二人が出会ってからのお話。
「理想の相手に会うのが10年遅すぎたら?」という、表紙のキャッチコピーから
想像したのと、ちょっと違う展開でした。っていうか、冒頭の少年時代のショーンが、
ある日目が覚めたら、一夜にして変声期を迎えて、バリー・ホワイトみたいな低音に
なっていた、というところから、成長するまでの過程+ルーシーの部分はクスっと
笑えて面白かった。…のに、二人が出会ってから一気に下り坂でした。
二人を妨げるものがなさすぎというか、ショーンは「全てにおいて運が良い」とは
言っても、余りにも悩みも罪悪感もない(→展開からして、てっきり離婚済みかと
思ってたのに、妻子とはただ別居中なだけだって、後半にやっと気がつく始末←)のも、
ルーシーがショーンのアイディアを躊躇いもなく鵜呑みにして満足してるのも、
物足りなさすぎる……。あとショーンの部分に、やたら固有名詞が連発されてたのが
うざかったです。イメージしやすいよう配慮したつもりかもしれないけど、
物で自分を定義する人みたいで、小物に感じてしまったというか。
スラスラ読めるんだけど手応えが足りず、読者層はどこら辺を狙っているんだろう?
という疑問が始終渦巻きつつ読んだ作品でした。
70) Betrayal (Lady Grace Cavendish)
71) Montmorency's Revenge (Eleanor Updale)
72) The Final Reckoning (Sam Bourne)
73) Ink Exchange (Melissa Marr)
74) The Time Traveler's Wife (Audrey Niffenegger)
75) The Vampire Diaries: Awakening (L.J. Smith)
76) The Book Thief (Markus Zusak)
77) Stealing the Scream (Eduard Dolnick)
78) The Lovely Bones (Alice Sebold)
79) The Vampire Diaries: The Struggle (L.J. Smith)
71) Montmorency's Revenge (Eleanor Updale)
72) The Final Reckoning (Sam Bourne)
73) Ink Exchange (Melissa Marr)
74) The Time Traveler's Wife (Audrey Niffenegger)
75) The Vampire Diaries: Awakening (L.J. Smith)
76) The Book Thief (Markus Zusak)
77) Stealing the Scream (Eduard Dolnick)
78) The Lovely Bones (Alice Sebold)
79) The Vampire Diaries: The Struggle (L.J. Smith)